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そもそもアロマセラピーって何?

更新日:2020年12月11日

精油について3回にわたりお話しさせていただきましたが

そもそもアロマセラピーって何なのか・・・

改めてお話ししていこうと思います。


「いい香りでリラックスするもの」

というのももちろん間違いではありませんが

アロマセラピーはそこから始まったわけではないんです!



1.アロマセラピーという言葉


フランス人科学者である「ルネ・モーリス・ガットフォセ」が

精油やエッセンスの医療への利用について

「Aromathérapie」という著書を発表したのが始まりで

aroma=芳香・thérapie=療法を組み合わせた造語です。


彼が実験中に火傷を負い、悪化した傷をラベンダー精油で

治療したお話は、アロマセラピーのテキストにも必ず載っている

有名なお話です。


英語のAromatherapy(アロマセラピー)と、

フランス語のAromathérapie(アロマテラピー)は

同じ意味です。


その後療法からさらに発展して、癒しやリフレッシュなど

様々な広い意味を含むようになっていきました。



2.アロマセラピーの定義


精油(エッセンシャルオイル)を利用して

心身に対するお悩み・不調の原因を探ったり

ご希望を加味しながら

人間の心と肉体・精神・生活スタイルの問題を

全人的(ホリスティック)に捉えて

健康増進や美容に役立てる自然療法の一種です。


これは精油(エッセンシャルオイル)を使用する

以外のところは、あらゆる自然療法について

共通の考え方かと思います。


特に「全人的(ホリスティック)」という

考え方がとても重要で

自然療法では、心と肉体・精神・生活スタイルなどの

問題を別々に考えて、局所的に対応するのではなく

全てを1つの人物像として捉えることが特徴です。



3.どうして精油を使うのか


精油には、様々な成分(有機化合物)が含まれています。

それぞれが人間や環境へ及ぼす色々な作用を持っていて

これらを利用することが出来るからです。


人に使用する場合は以下の経路で、

精油成分を取り込むことが可能です。


<嗅覚から脳へ>

嗅覚は他の感覚と比べて、進化の過程で早期に発達した

「原始的」な感覚です。

他の感覚は大脳新皮質でその情報を受け取ってから

大脳辺縁系に伝えるのですが、嗅覚からの刺激は

直接的に大脳辺縁系に伝わります。


その刺激は更に、視床下部という自律神経の最高中枢に伝わり

身体の調節に関わるので、イライラを和らげたりストレスを軽減するなど

心身のバランスをとってくれます。


<皮膚から全身の血管へ>

皮膚にはバリアゾーンがありますので、

簡単に異物を侵入させることはありませんが

精油成分は分子構造が小さいことと

脂溶性のため、容易に皮脂膜や角質層を通過して

毛細血管から血液中に溶け込み、全身に運ばれます。


<呼吸によって肺へ>

精油の芳香成分が、呼気とともに気管支から肺に入ることで

精油の種類によっては、呼吸器のトラブルに作用する他

一部の精油成分は肺胞から血管内に入って

皮膚からの経路と同様に、全身に運ばれます。

更に僅かではありますが、鼻粘膜から吸収されて

血液に入る精油成分もあります。




精油の成分は本当に多種多様で、

まだ完全には解明されていない組成もあります。

それらも含めて、1つの植物の精油成分を丸ごと生かすことが

固有の成分だけを使用する薬とは異なる点です。


植物は生まれた土地を動くことなく

生きていかなければなりませんので

自らの健康管理を自前で行なっているとも言えますよね

ある意味動物よりすごい能力!知恵ですよね。

そんな植物の恵を頂いて、あなたも心身の健康に役立ててみませんか?





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